ユーザー事例


オートバイの金型

アンダーソンレースエンジニアリング様
Valvoline EMGOスズキといった有名なレースチームのバイク部品を、数人の小さな会社が製造しているとはだれも想像がつかないかもしれません。

アンダーソンレースエンジニアリングは、スズキGSXR1000(画像1)というようなバイクのコンポーネントをたった4人で製造している会社です。
会社の設備は縦型マシニングセンター一台と他に旋盤とフライス盤が数台。この会社はスズキレーシングチームのカスタムパーツを引き受けている会社です。チーフデザインエンジニア兼NCプログラマーのDon Anderson氏は二人の息子さんと他一名の従業員の手を借りてスズキレースチーム向けの少量生産パーツ(画像2)を加工しています。
このような少人数でどのように仕事を行っているのでしょう。Don Anderson氏が会社の経緯を説明してくれました。

まず、約18年前、会社の設立当初はUnixベースのCAD/CAMシステム(インターグラフEMSマックスミル)を使っていました。ですが、6年ほど前にこのソフトがサポートされなくなり、必然的にソフトの買い換えを考えなくてはならなくなりました。そして丁度この頃WindowsOSが一般的になってきました。

画像 1 Suzuki GSXR1000

画像 2 アンダーソンレースエンジニアリング社に
よって作成されたカスタムパーツ用金型

導入へ

Anderson氏は当時、一般的だったソフトからリサーチを始めました。それはMastercam(CNCSoftware社)やVirtual Gibbs(Gibbs & Associates社)といった高額商品から、某CAMソフトといった低額商品に渡りました。Mastercamは高額すぎました。
Virtual Gibbsは比較的手頃なエントリーパッケージを用意していたものの「Parasolidモデラーを加えるとやはり結果的に高くなりすぎました。」また、某CAMソフトは価格はお手ごろでしたが、操作が難しく、領域の取り扱いに関しては彼の納得のいくものではありませんでした。
ある日、彼はMecSoftのVisualMillについての噂を小耳にはさみました。このソフトは他の製品の20%の価格で購入が出来るという話でした。
ですが、Anderson氏の目にとまったのはその安価な価格ではなく、「切削した箇所をVisualに表示できる点が非常に優れていたからです」とAnderson氏。アンダーソンレースエンジニアリングは大量生産メーカーではなく1個から多くても20個までの部品を少量生産する会社なので、素早くパスを作成できるCAMソフトを(言い換えるとパスを出すのに領域作成があまり必要ではない)必要としていました。
VisualMillのスピードと分かり易いコマンドにAnderson氏は深く感心し、2003年早々導入を決めました。

VisualMillの優れた点は操作の簡易性にもあるといえるでしょう。Anderson氏は正式なトレーニングを受けずに、数回の電話のサポートですぐに金型加工まで出来るようになりました。(理由の一つに彼にとっては見慣れたものであるWindowsライクなインターフェイスが挙げられます。)
また、MecSoftの技術サポートも特筆するところです。Anderson氏がe-mailで障害問題や質問を投げかけると、数時間で回答が返ってきました。また、問題を含むファイル(ある場合はモデル上でフィーチャーをうまく作成できないケースでした)をe-mailすると、解決するまで調査を行ってくれました。。
そして、Anderson氏はSolidEdgeトランスレーター(画像3)の機能を大変評価しています。たくさんのモデル(中には250フィーチャー以上のものもありました)をSolidEdgeで作成しても問題は全く起りませんでした。IGES変換をする必要もなくなりました。




画像3 Solid Edgeで作成されたモデルは
問題なくVisualMillへ直接インポート出来ます。 

画像4 VisualMillを使用して作られた金型 

時間の短縮

VisualMillを使い慣れるにしたがって、Anderson氏はVisualMillでどれだけ手作業を減らすことが出来るかを実感するようになりました。「金型のキャビティを荒削りした後で、再荒加工の設定により作業が自動化されプログラミング時間が短縮されます。つまり他のソフトのように手動で数多くの領域の設定をする必要が無いんですね」また、Anderson氏は複雑なモールドの細かい部分の処理がすばらしいとも言っています。
そして、優れた領域コマンドのおかげで多くの時間が短縮されていることも指摘しています。「これには新しいジオメトリを作成する必要なく自動的にモデルの領域を分割する機能です。この機能は他のソフトにはない機能で、切削が必要な部分よりも大きくなった時、領域を制限するという機能でさらに便利になっています」

JAnderson氏はこうも指摘しています。「他のシステムでは決められた行数の加工を行い、ツールパスの配置を変えてまた別加工する場合には複数のファイルが作成されます。これによりツールパスの検証や削り終わった製品の視認が難しくなります。ところがVisualMillではひとつのファイルでこれを行い、必要な全てのツールパスを作成します。それからそのうちから必要なパスを選択してポスト出力する手順となります。

まとめ

このような小さな企業がTeam Valvoline EMGO Suzukiにたいして大きなサプライヤーのような機能を果たしていることがおわかり頂けましたでしょうか。その理由は簡単です。簡単で素早く、正確なソフトウエアを選択しているからです。
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